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Human Relations Ring
workshop/2016
〈ワークショップ手順〉
1.漢字を見て指輪を選ぶ
2.指輪を左手の人差し指につける
3.「人」と掘られた指輪をはめる作者とツーショット
4.「○」「人」関係が写真に記録される
→新たな関係を許容する場合
5.終了
→新たな関係を拒絶する場合
5.指輪ごと関係を洗い流す
6.終了
生きていく上で避けて通れない「人間関係」。しかし、深い信頼を得ることや他人の心に触れることは、訳無いことではありません。これは、漢字の掘られた数十種類の指輪を使用して、新しい人間関係を構築するワークショップです。
友人や恋人といった関係というのは、「〇人」の部分が、必ずしも互いの共通認識によらないと考えます。「外人」が良い例で、自己の人種は変わらないのに、相手によって自分も外人になってしまうことがある。つまり、恋人や友人においても、一方の思い過ごしということはしばしばあるのではないでしょうか。この法則を利用して、手順の通り、沢山の人と擬似的に新たな「〇人関係」は作られます。例えばあなたが「凡」を選べば、私たちの間に「凡人関係」が生まれるのです。
指輪及び関係が消えてゆく際に感じる寂しさも、そもそも相手が選んだただの一文字であり、強制された言葉上の関係にすぎません。他方で、実際に相手と一連の行為のなかで、触れ合い、会話をしたり、関係を演じてみると、私と相手との関係が全く架空のものでもなくなります。無差別に多くの人とこの行為を行い、関係を作って(は壊して)いくことで「人間関係」という概念について再考しました。
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